全国一斉電話相談の報告

2013 年(平成 25 年)[春] の全国一斉電話相談の集計結果の報告です。

シニアの悩み 110 番

2013 年 3 月 23 日(土)~ 24 日(日)に全国で開催されました。読売新聞毎日新聞東京新聞上毛新聞 に掲載されましたので、 関東では 2 日間で 137 件の悩み相談がありました。
(全国 7 協会で 379 件)
なお、東北SLA協会は昨年に引き続き今回も東日本大震災の影響のため参加できませんでした。


今回は「家族・親族の悩みと相続・遺言」の相談が多くあり、次に健康・医療の悩み相談がありました。相続・遺言の悩みは、常時上位に入っていますが、今回は 2 位で、家族親族問題が 1 位でした。

今回の社会提言は「元気なのに何をしたらよいかわからない、居場所もない」です

「孤立化、引きこもり」の要因に進みます

エネルギーが十分あり、働く意思もあるが、仕事がない現実があります。親の介護が終わってほっとしたものの、生きがいがない、どうやって見つけたら良いかわからないまま日々を送っている人もいます。 元気なのに話し相手がいない。新たな出会いを求めている人も少なくありません。なんとか前向きに解決したいという心の叫びが聞こえました。

仕事につきたくても仕事がない。生きがいが見つからない。人と繋がりたいのに出会いがない。いずれのケースでも、元気な高齢者たちが、否応なしに家にいるうちに、ほんとうに引きこもってしまう要因になりかねません。 高齢化の進展による医療費の増加、人口減少に伴う労働力不足に対応するためにも、元気な高齢者が地域デビューを果たせるよう、地域全体で応援できるような体制の整備が必要と思います。

加齢が進むほど出かける場所を求めても、なじむまでには相当の努力が必要になります。元気なうちに少々体力が落ちても参加可能な場を自ら確保しておくことが大切です。


これからますます高齢化率が進む社会の中で、これから多様な高齢者の抱える問題を踏まえながら、行政と地域が連携して問題解決に立ち向かい、元気な高齢者たちが自助自立して生きがいを持って暮らせる社会を目指すことの大切さを訴えたいと思います。

また、孤立した高齢者には、日々の生活改善を図るだけでなく、終末期を安全、安心して迎えられる制度や施策を伝えることも、これからは重要なことだと考えます。

情報不足の孤立した高齢者に対しては、地域支援活動の広報をメディアの皆さまにお願いしたいです。