全国一斉電話相談の報告

2011 年(平成 23 年)[春] の全国一斉電話相談の集計結果の報告です。

シニアの悩み 110 番

2011 年 3 月 26 日(土)~ 27 日(日) に開催されました。朝日新聞毎日新聞読売新聞 に掲載されましたので 関東では2日間で 58件 の悩み相談がありました。
(全国 7 協会で 157 件)東北SLA協会は 3 月 11 日に発生した東日本大震災のため参加できませんでした。


今回は「相続・遺言と家族・親族の悩み」の相談が多くあり、次に健康・医療の悩み相談がありました。 相続・遺言の悩みは、常時 5 位以内に入っていますが、今回は 1 位(家族・親族と同率 1 位)でした。

今回の社会提言は「わかり易く、相続・遺言方法の啓蒙を」です。

「遺言・相続」については平素から何とかしなくてはと思いながらも煩わしさも手伝って先送りしているのが現状のようです。 最近は家族の関係が様々に変わっており、一概に法律どおりに遺産を配分しないで自分なりの配分をしたい人が増えているようです。 「認知症の夫の遺産相続」「離婚した妻と一緒に暮らす子供への相続」「相続人以外の人への相続方法」 「高齢者なので早めに遺産相続をしたい」「相続税は遺産が幾らまでならかからないのか」等々。


今回の相談の大半は弁護士等の専門家に聞くほどのものではない、基本的な内容でした。今年 4 月から相続税の大幅改正も始まりましたので、これを機に遺言証書の書き方や相続方法、相続税改正、 それと連動している「任意後見制度」について わかり易く解説する番組や記事の放映、掲載を望みます。

特記:「東日本大震災」に関しての相談内容

3 月 11 日(金)に起きた「東日本大震災」を踏まえ、震災に関する電話相談が多いのではないかと予想していました。 被災者からの相談はありませんでしたが、ニュースを見た他県の人からの相談がありました。 内容としましては「貴重品の預け先について」「福島県の兄夫婦から原発被害で農業が出来なくなったので母を看て欲しい」という依頼等でした。
次回 9 月開設時期には「被災難民」が増加していると予想されます。