全国一斉電話相談の報告

2014 年(平成 26 年)[春] の全国一斉電話相談の集計結果の報告です。

シニアの悩み 110 番

2014 年 3 月 22 日(土)~ 23 日(日)に全国で開催されました。読売新聞 に掲載され、NHK のテレビ・ラジオで放送されましので、 関東では 2 日間で 149 件の悩み相談がありました。
(全国 7 協会で 537 件)
なお、東北SLA協会は昨年に引き続き今回も東日本大震災の影響のため参加できませんでした。


今回は「相続・遺言」の悩みと「家族・親族」の相談が多くあり、次に「健康・医療」の悩み相談がありました。「相続・遺言」の悩みは、常時上位に入っていて、今回も 1 位で、家族親族問題が 2 位でした。

今回の社会提言は「終活」の一つとしての「遺言・相続」~遺言・相続の基礎知識と情報の発信の必要性を実感~

「終活」という言葉を耳にする機会が増え、人々はそれぞれ自分なりの人生の終末について考えるようになりました。

今回の全国一斉特設電話相談「シニアの悩み110番」で受けた相談の3分の1強を占めた「遺言・相続」に関する相談でも、「終活」にかかわる内容が多く寄せられ、改めて関心の深さを強く感じました。

従来、「遺産・相続」関係の相談は、「相続が発生した後の揉め事」が中心でした。
最近では、自分の死後、財産の多少にかかわらず、遺産分割には自分の意思を反映させたい、あるいは遺族の間で揉めるのは本意ではないとの思いから 「特定な人に財産を多く残したい」「放置していた所有権移転登記を片づけておきたい」などの相談が増えており、元気なうちにきちんとしておきたいという 考えが広がりつつあることが伺えます。

しかしながら、今回の電話相談を通して、そうした相談者の真摯な想いとはうらはらに、「遺産・相続」に関する基礎知識がないまま、 中途半端な情報であれこれ思案している人が少なくないことも気づかされました。正しい知識と情報発信の不足を痛感し、改めてそれらの必要性を強く感じました。

私たちシニアライフアドバイザーは、電話相談やセミナーをはじめ、さまざまな機会を通して、「終活」の努力をする人たちに寄り添い、アドバイスをしています。
「終活」への関心が増している今日、各自治体、メディアの皆さまにおかれましても、必要な知識と情報を発信していただきたいと願っています。